ご家族の方へ
こんな症状が難聴のシグナル
音が聞こえにくくなるということは、年齢を重ねることで生じる聴力の低下によって誰にでも起こり得る問題です。
聞こえの低下の進行やその程度、また聞こえにくい音は人によって異なります。
そして多くの場合、少しずつ進行していくことが多いため自分ではなかなか気づきにくいものです。そのため聴力の衰えは、ご家族や周りの方々が先に気付くこともあります。また、難聴は音によっては、小さい音でも聞くことができ、逆に大きな音は聞きにくいこともあるなど、ひとえに難聴といっても一人ひとりその聞こえは異なります。
日常を振り返って、下記のようなことが思い当たる際は、耳鼻科専門医へのご相談をお勧めします。
ご家族にこんな症状ございませんか?
- テレビの音量が家族よりも大きい。
- 後方から呼びかけても、反応しないことがある。
- 聞き返すことが多くなった。
- わかったような返事をしても、実際はわかっていないことがある。
- 電子レンジや洗濯機などのお知らせ音が聞こえていない。
補聴器を使用されている方への話し方
補聴器を付けている方にとって、口の形、表情や仕草などの音以外の視覚情報もコミュニケーションをとる際に大切な要素となっています。
補聴器を付けている人に話しかける際は、顔や口元が相手に見えるように正面を向いて話してください。
また、できるだけ静かな環境で話しましょう。大きな声で話す必要はありません。
普通の大きさの声でゆっくり、はっきり話しましょう。話し出す際は顔を見て、ちょっとした合図を送ってから話しかけると聞き洩らすことが減り、聞き取りやすくなります。
よく聞き取れていないようであれば、言い直しや言い換えをしてあげると分かりやすくなります。
聴力が低下した人や補聴器をつけた人にとって
聴き取りにくい話し方と聞き取りにくい話し方
- 顔を見て話す
- 比較的ゆっくり、メリハリをつけて話す
- 単語単位、文節単位で区切って話す
- 文の最後まではっきりと話す
- 間をおかずに早口で話す
- メリハリをつけずに平坦に話す
- 必要以上に大きな声で話す
- 一音節ずつ区切って話す
お店へ行くときはご家族の方もご一緒に
初めて補聴器をご購入される場合は、できるだけご家族の方と一緒にご来店いただくことをお勧めいたします。
なぜならご家族の皆様に、補聴器を使われる方の聞こえや、実際に使用する補聴器についてご理解を深めていただくことは、普段の生活の中で補聴器を有効に活用していくための重要な要素の1つだからです。
補聴器の取扱い方をはじめ、お掃除方法なども一緒にご確認いただくと共に、補聴器をつけた方への話し方などもご説明いたします。
補聴器を使う方も、それをサポートする周囲の皆様も、安心して補聴器生活をスタートすることができます。