選び方

補聴器選びの注意点とポイント

「これならあんしん!」 失敗しない補聴器選び

メガネを購入する際には、必ず視力測定やフィッティングをします。
洋服を購入する際にも、採寸や丈詰めをしてサイズを決めます。
補聴器も同じで、安ければいい、買えればいいでは、買ったまま使わなくなってしまいます。
そうならないためにも、補聴器選びで失敗しないポイントをご説明いたします。

聴力測定

あなたの聞こえに合った補聴器を選ぶために「聴力測定」が必要です。
聴力測定はどのような音がどれくらい聞きづらくなっているのかを測定するもので、左右それぞれグラフにして表します。
これは一人ひとり耳の形が違うので、それに合わせて補聴器選びや音合わせをすることが重要です。
聴力測定をせずに選んだ補聴器は耳に合わず、ハッキリ聞こえない、ガーガーと余計な音がするなど、結局使わなくなってしまいます。
また、どんなときに困っているのか、どのような場所で聞こえるようになりたいか、によっても補聴器の機種が変わってきますので、専門の技術員に相談の上、選ぶことが大切です。

耳型採取

耳の形に合った補聴器を使うには「耳型採取」が必要です。
ピーピー言わない補聴器のためには、耳あなの形を固まる粘土で型を採り、あなたの耳あなにピッタリなオーダーメイド補聴器が好ましいのです。
耳かけ形の場合も耳せんはオーダーメイドで作れますし、既製の耳せんを使う場合はサイズをしっかり合わせ、ハウリングを抑える機能のついた補聴器を選ぶことが必要です。
耳型は専門の技術員が採取します。

慣れるまでの手順

補聴器には上手に慣れるための手順があります。
ただ補聴器を受け取るだけではなく、毎日どのように使用していけばいいのか、どういう使い方は良くないのか、しっかりとした説明を受ける必要があります。
正しい使い方をすることでより良い聞こえが得られるのです。

定期的な点検・調整

補聴器には定期的な点検・調整が必要です。
初めての方にはそれに合わせた刺激の少ない音、慣れてきたら慣れた分だけ感度を上げていく、というように一人ひとりの慣れ具合に合わせて定期的に微調整をする必要があります。
実際に補聴器を使って
「ちょっとキンキンするからもう少し音をやわらかくしてほしいなぁ」
「最近は慣れてきたせいかだんだん物足りなくなってきた。もっと聞こえるように感度を上げてほしい」
というご要望に合わせて補聴器の聞こえも変えていくことが出来るのです。
もしも聴力が変化したら聴力測定をしなおしてもう一度補聴器の音合わせをすることもできます。
補聴器を受け取ったらそれで終わり、ではなく専門の技術員のアフターケアを定期的に受けることが大事です。